yukinome_kururuの日記

作詞が康、好物はお寿司。雲丹より生まれし、我が欲望。

魔法使いにでも出来ないこと

私は魔法使いなのです。

ほら、魔法使いだから、お花が出せるんだよ!

えっ? 隠し持ってただけじゃないかって?

ちっ、違うよ。魔法で出したんだよ。

じゃあ、ぴすとるを出せって? それは危ないから嫌だよ。

うーん、わかった。花火なら見せられるよ。

危ないから、窓の外だけど、少し待ってね。

ほら、綺麗な大輪が咲いているでしょ?

これで、私が魔法使いだって信じてくれたかな?

えっ、今日はお祭りがある日だよねって?

いやー、知らなかったよ。

そんな偶然もあるもんなだね?

それは、ともかく!

私は魔法使いなのです!

わかったわかったって、言ってるけど、その顔は信じてないよね。

うーん、どうしたら、信じてくれるかな。

そうだ、恋の魔法なら、かけられるよ!

君は私を好きになる! どう? かかった?

わかった、信じるからそれで何なのって?

えっへん! やっと、信じてくれましたね。

これは、君が信じてくれて初めて発動する魔法なのです。

何の魔法かって? 確率を操る魔法だよ。

君の笑顔を、明日も、明後日も、それからずっと見る為の魔法だよ。

大丈夫、私を信じて。奇跡を起こすのは魔法使いの役目だから。

それじゃ、もう一つ、お守りをあげる。

 

そんなに赤くならなくても、いいのに。

えっ、急に何をするんだって? お守りあげるって言いったよ?

このお守りはね。10年後、返して貰うお守りだからね!

それは、そういう意味と受け取っていいのか? って?

ふふっ、絶対返しに来てね。

それじゃ、また、明日。

君と笑顔で会えるのを楽しみにしているよ。

f:id:yukinome_kururu:20211127111744j:image